更新情報

・2019.8.2 本ホームページの運用を開始しました。

材料分野への新しい有機元素分析!

 

この度、炭素繊維・CNT・ポリマー材料分野の研究者のために特設サイトを立ち上げました。材料分野への有機元素分析の新しいご利用をお勧めいたします。例えば、カーボンナノチューブ(CNT)へ有機修飾した場合の有機物を低温燃焼法で正確に分離定量できる事例があります。また、吸着ガスの分析方法(事例)も開拓しました。

高分子学会に機器コーナーが開設された 2021.5.26-

 

           https://www.spsj.or.jp/equipment/

          機器コーナーが開いたら分子構造を選ぶと元素分析につながります.

 

            元素分析(Elemental Analysis: EA)

研究データは費用とスピード!

        研究者のご要望に対応できるよう低価格で、迅速な分析サービスをご提供しております。

■9 元素の定量

      対象元素は9元素 C・H・N・O・F・Cl・Br・I・Sです。

      C・H・N・Oは横型元素分析計ヤナコC H Nコーダーを用いて定量します。

              F・Cl・Br・I・S は フラスコ分解+滴定法と加熱炉分解+イオンクロマト法によります。

■高い精度の分析を実現する弊社の技術

 

主に左図に示すアルミ箔ボート(特許出願)を使用して精密な秤量をしています。不安定試料は秤量時、瞬時に閉じて量ります。ヘリウムなどの不活性ガスで試料を保護して提供いただければ不安定試料の測定も大丈夫です。

白金ボート(1g)、セラミックボート(0. 8 g)も使用しますが、アルミ箔ボートは約 8㎎の軽さで、天秤皿に置くときの衝撃が少ないため、安定して正確に量れます。

 

また形状がスコップ状なので、サンプル量の調整が楽にできるため、手早い秤量が可能です。繰り返しの測定精度の誤差はσ=0.16μgです。

有機元素分析は試料を量り取る作業が測定誤差に大きくかかわるため、軽量で試料を密封できるアルミ箔ボートの使用で秤量誤差を軽減しています。

 

天びんはザルトリウス社製 超微量天秤を使用しています。0.1μgまで精密に量ることができます。弊社開発の精密秤量用卓上小型天びん台(特許出願)に設置、この状態で天秤メーカーの計量証明を取得しています。

手前両側に、量るときに手を固定できる部分があり、安定してまた長時間秤量しても疲れない設計になっています。右利き左利き両用です。

 

精密秤量用卓上小型天びん台は元素分析により、その性能が証明されます。

元素分析のシステムは元素分析用標準試料・分析装置自動出力・天秤自動出力・ 開示された計算ソフトウエアの4つの要素により構成されているので、2種以上の標準試料において分析結果に矛盾がなければその分析値は信頼が証明され、使用した天秤を支える弊社開発の精密秤量用卓上小型天びん台もその性能が証明されるということになります。                    

■低濃度の検量線による超微量の検出

 

検量線は低濃度の試料には炭素・水素・窒素の含有量の低い標準試料で正確に作成しています。炭素・水素・窒素元素10μgの検量を確立しています。

燃焼条件は950℃酸素添加で、この条件でグラファイトの炭素は100%回収されました。

有機物を分離して検出したい場合は550℃で燃焼するなどご希望の条件で分析できます。

さらに低い温度で酸素を出さないで燃焼させて炭化の研究にも有効です。温度と酸素の条件を自在に変化させて炭素量を求めることができます。

ポリマーニュース

N E DO 海外レポート NO.1125, 2019.6.21.によれば

 

年間約 3 億 5 千万トンものプラスチックの製造により、環境負担への懸念が増しているそうである。より持続可能な新しいポリマーを開発 することは、急務である、と述べられている。弊社も元素分析で迅速な研究開発を応援したい。

【紹介】ポリマー研究開発の新時代を拓くACQUITY APC システム 

 

元素分析は前処理が重要です。そのための方法として以下を紹介・・・

【引用】合成ポリマー材料の分子量には必ず分布がある。分子量が100,000程度のポリマーを合成する場合、その分布をコントロールすることが望ましいが、従来のGPCでは分子量100,000と100,200の差が見えなかったのだ。

「この厳密な差が見えることで、製品の品質は大きく変わります。続きは日本ウオーターズ株式会社ホームページへ

 

自動微量炭化装置の紹介

 

ポリマー材料の元素分析の依頼が増えてきました.分析値の再現性が悪いので,調べました.炭化物は温度により分解して発生する不安定化合物があるようです.

元素分析値は,分析日の其の時刻での炭化物の様子をとらえます.数日後に分析した元素分析値が異なることはあり得ます.

そこで,元素分析用にロボットで自動化した数㎎の微量炭化装置を試作しました.小型のロボット,DOBOT(商品名)が試料ボートをつかみ

加熱炉へ移動する様子をぜひご覧ください.

 

         動画掲載中   産ナビホームページ

 https://www.navida.ne.jp/snavi/100296_1.html